遺言執行者について

遺言執行者（遺言執行人）とは、遺言の内容を実現するために必要な手続きをする人のことを言います。遺言執行者は遺言の内容を実現するために必要な一切の行為をする権限を持ちます。
遺言執行者がいない場合は、相続人や受遺者が遺言に沿って手続きを行うことになりますが、相続手続きの知識のない者が遺言に内容に沿って手続きを進めることは容易ではありません。

遺言執行者を選ぶことができるのは遺言者本人か、その遺言者から遺言執行者の選定を頼まれた人か、家庭裁判所となります。

遺言執行者の指定のない遺言において遺言執行者を選任するには、相続人や利害関係者が家庭裁判所へ遺言執行人の選任を請求します。遺言内容の実行には様々な専門的な手続きが必要となりますので、弁護士や司法書士、行政書士などといった専門家に依頼する方が問題なく手続きを進めることができるでしょう。

• 遺言執行者となったら就任した旨を相続人と受遺者全員へ周知する
• 戸籍等の証明書を収集し、相続人の調査をする
• 相続財産の調査をし、財産目録を作成する
• 預貯金の解約手続きをする
• 売却して分配する財産について換価手続きをする
• 有価証券等の財産の名義変更手続きをする
• 不動産の所有権移転登記をする
• 相続人と受遺者全員に完了報告を行う